映画「赤ひげ」の展開

赤ひげこと新出去定(三船敏郎)の聖人ならぬ人間味あふれる人となりは、大名から多額の診察料をとったりと、「目には目を歯には歯を」という対処のできる人物像として描かれています。この魅力にどんどん保本登(加山雄三)は惹かれていくのです。

この映画「赤ひげ」は5つのエピソードで展開されていきます。「狂った女の話」「六助の荘厳な死」「佐八とおなかの話」「おとよの話」「長次とおとよの話」からなります。映画「赤ひげ」はこのエピソードを通して、赤ひげと保本登との絆が深くなっていく様子が描かれています。この「おとよ」は原作にはない登場人物です。

ドストエフスキーの「虐げられし人々」に登場するネルリという少女を割り当てたようです。当時「おとよ」の役をしている二木てるみは14歳だったそうです。余談ですが、後に「日本の黒い夏ー冤罪ー」に出演しています。このような一つひとつの話が、赤ひげと保本登との絆が深くなっていく様子を描くことで映画「赤ひげ」3時間5分の長大作を長く感じさせない工夫がなされていました。黒沢明映画「赤ひげ」のDVDを楽しんでみてはいかがですか。


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